腸内フローラ検査マイキンソーをやってみたので、結果の読み方を調査する

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    10 /30 2021
    今日は健康に関する話題です。腸は第二の脳と呼ばれ、神経や免疫に関わっているので、腸の健康状態は気になりますよね。
    食に気を遣っている人で、プロバイオティクス食品を積極的に摂っていることを公言する人は多いですが、実際それが腸に届いて効果が現れたかを確かめたという人はほとんどいないのが現状ではないでしょうか。自分がどんな菌を飼っているのか興味はあっても知る術がなかったですからね。今は最新技術を使った腸内フローラ検査がありますので、それを試してみることにしました。


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    Mykinso Gut Online

    アマゾンでは1万円程度で検査キットを売っています。このまま一生自分の腸がブラックボックスのままで良いのか?ということで、思い切って試してみたので結果を晒します。それと同時に、結果の見方についても調べて載せます。腸内環境は、日々の食事(短期)や生活習慣(中長期)だけでなく、生まれつきの要因によって左右されるそうです。なので、健康的な食生活を送っているつもりでも、予想外の結果を突きつけられる可能性もあります。


    検体を送ってから1ヶ月程度で結果が通知されます。


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    腸内細菌のタイプや「あなたは〇〇しやすい分布です」という項目がまず目に入りますが、本当に面白いのは「より詳しい組成」の結果です。

    この結果の読み方については、オンライン用キットでは、特にヘルプがあるとか、医師による解説があるわけではないです。興味があれば各自で調べるしかないです。そもそも研究途中の段階で確かな情報がない部分も多いです。


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    各細菌について、左の列から順に、菌名と、自分の腸内における割合、被験者全体をみたときの平均、対平均比率がそれぞれ示されています。各項目についてクリックすると昇順、降順にソートすることができます。

    例えば一番上にある p__Bacteroidetes;c__Bacteroidia;o__Bacteroidales;f__Bacteroidaceae;g__Bacteroides; は最も占有率が高く24%、平均は32%なので他の人よりはやや少なく検出されたことがわかります。Mykinsoのページによるとこれはバクテロイデスといい、「日本人の腸内で、所有者率・平均保有量ともに一番多い、もっともポピュラーな菌。日和見菌として分類されることが多い...」とありますので、特に気にする必要なさそうです。

    自分の場合、上位2番目にくるのは p__Actinobacteria;c__Actinobacteria;o__Bifidobacteriales;f__Bifidobacteriaceae;g__Bifidobacterium;。これはビフィズス菌で、平均と比べて5.5倍も検出されたことがわかります。特にそういったサプリを摂ったことはないですが。



    ビフィズス菌



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    平均値が若干上の表の結果と異なるようですが、平均のとり方が違うのか、それともどちらかのデータが古いのか理由はわかりません。

    Mykinsoのページによると、「酢酸や酪酸など有用な短鎖脂肪酸の産出など、人体に有用な影響が多いことが知られている」らしく、保有者率は93.9%で、男性であるほど、高齢になるほど保有者率は下がるようです。保有者の平均保有割合は2%程度とあるので、成人ではそれほど多数を占める菌というわけではなさそうです。多くてまずいことはないので、たくさんあって良かったです。



    酪酸菌



    続いて表の上位を辿ると、p__Firmicutes;c__Clostridia;o__Clostridiales;...の目の細菌が目立ちます。これらは酪酸算出菌なのだそうです。
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    平均保有割合は12%程度で、ほぼ全員が持っているようです。健康に有益な酪酸を産出するため、善玉菌として扱われているそうです。これらの酪酸菌を増やすには、「食物繊維やオリゴ糖などプレバイオティクスを摂取することでさらなる菌量増加が期待される」とアドバイスがついていました。
    善玉菌は全体の2割あることが望ましいということなので、ビフィズス菌と酪酸菌で2~3割を維持できればと思います。



    ラクトバチルス菌



    さて、おそらく多くの人にとって身近で、関心の高い乳酸菌がなかなか見当たりませんが、こんな下の方に載っていました。

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    0%、検出されず!

    なおMykinso情報によるとラクトバチルスの保有者率は38.5%で、そんなに大多数が保有しているというわけではなさそうです。私の場合ヨーグルトは毎日150g程度摂取しているのですが、大半は胃酸で死ぬというのはどうやら本当のようです。少量届いても定着するとは限らないそうですし。まあ乳酸菌は死骸の状態でも他の有用菌のエサになるそうなので、ムダという訳ではないようです。


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    ラクトバチルスは乳酸菌の一種、という位置づけだそうです。乳酸産出菌、というカテゴリでは、多少は検出されたようです。平均値がそもそも0.04%程度ということは、割合的には意外と少数派なんですね。



    バチルス菌



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    ラクトバチルスが全然出ない一方で、バチルス菌の代表である納豆菌は平均の3倍以上検出されました。こちらも保有者率は34.8%と必ずしも高くはないのですが、こちらのページ情報によると、乳酸菌と違って食生活との相関が高いそうです。この系の細菌は胃酸に強いという特性が効いているのではないかと想像します。
    私は肉類を摂らない代わりに、納豆を毎日100gほど摂取しているので、その影響の可能性が高いです。納豆菌は強すぎて、他の菌を駆逐してしまうので危ないという話をどこかで聞きましたが、さすがにそれは誇張な気はします。いくら多くても全体で見れば1%程度なので。他の弱い乳酸菌あたりはもしかしたら負けた可能性はありますが・・・?



    フソバクテリウム



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    続いて悪玉っぽい印象の強い菌も見ていきます。このフソバクテリウムは今回0.01%と微量検出されました。平均は1.62%だそうで、これが多いと要注意らしいです。

    Fusobacterium nucleatum infection is prevalent in human colorectal carcinoma
    1400件以上引用されているこちらの論文では、フソバクテリウムが潰瘍性大腸炎や大腸がんの発生と関係していることが報告されています。この菌が産出する成分が細胞にとって毒となるそうです。この項目は結果の中でも目立たないところにありますが、注意して見たほうが良さそうなポイントです。



    クロストリジウム



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    クロストリジウムも悪玉菌として扱われることが多いようです。良かったのかどうか定かではありませんが、今回は検出されませんでした。Mykinsoのページによると、保有率は81.4%で、平均保有割合は0.29%だそうです。ウェルシュ菌やボツリヌス菌もこのクロストリジウムの一種で、タンパク質を腐敗させ有害物質を発生させるそうです。ただ検索すると、クロストリジウムのすべてが悪いわけでもないらしいことが書いてありました。今後の研究に注目です。

    今回試してみた結果、知られざる世界が明らかになって勉強になったのと、ビフィズス菌が優勢だったのは良かったです。ただ、抗生物質などを使うとせっかく育てた有用菌が死んでしまうので、今後なるべく抗生剤などのお世話にならないように過ごしたいものです。

    コメント

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    No title

    これはなかなか興味深いですね。
    検査結果が出るまで1ヶ月とは待たされた感をやや感じますが、正確なデータを
    分析するにはそれだけ時間が掛かるという事なのでしょう。
    いずれにしてもこれは知っておいて損はない情報と言えますね。
    1万円の出費が可能なら試してみる価値はあると思います。
    ビフィズス菌や酪酸菌の割合が高かったのは朗報ですね。
    普段から発酵食品を多く食べる人が長生きする傾向が強いというのはちゃんと
    理由があったのですね。
    逆に野菜や発酵食品を殆ど摂らず肉類ばかり食べる人は寿命を間違いなく縮めて
    いることでしょう。
    私とは言えば食生活に気をつけているつもりでも大きな落とし穴が待ち受けて
    いるのかもしれません。
    まあ昔であれば棺桶に片足を突っ込んでいる年齢ではありますが。笑

    ありがとうございます

    詳しくはわかりませんが、遺伝子検査はコストかかるのだと思われます。
    定期健康診断も、先進的な方法を採り入れて欲しいものですが、昔ながらの旧い検査なのは、やはり実施する側にとって都合が良いというのが全てなのでしょう。このように解析に手間のかかる検査は採用されないでしょうね。
    私あんまり長生きする自信はないですが、せめて逝く間際まではピンピンしていたいものです。
    少なくとも、成分表を読む(読める)習慣があれば、健康維持にはかなり貢献しているのではないでしょうか。原産国くらいしか気にしない人も多いですから(←ブーメラン 笑)

    xpucmo

    ブルガリアの言語や音楽(特にポップフォーク)を愛するあまり、現地のセミナーまで受けに行った変人。HNを現地で頂いたブルガリア名xpucmo = フリスト に統一しました。