Пустинята на призраците

    語学関係
    11 /22 2007
    P1020062.jpg
    ブルガリアのハリーポッター,と作者自身も豪語する「Гората на призраците (お化けの森)」シリーズの三作目,Пустинята на призраците (お化けの砂漠)を少しずつ読んでいます.
    第一作は主人公の女の子アネとラーニチカ(小グマの形をしたリュックサック)がパラレルワールドであるお化けの森に迷い込む話です.お化けの正体は実は,アネが乱暴に扱って壊した玩具で,最後は和解してめでたしめでたしとなります.ハリーポッターと比べると,ずいぶん教育的な内容になっています.

    優良書として表彰されたこともあるようです.
    http://www.ghostforest.com/

    この三作目は,今度は同じクラスの男の子ペタルが巻き込まれる話です.
    五章でペタルがジャングルに迷い込み,巨大な雌蜘蛛に捕らえられる場面です.
    ペタルはぐるぐる巻きにされ,一方雌蜘蛛は「新鮮なお肉ちゃん」と言い,食べる気満々です.
    アネが物陰で怯えていると,そこでお助けマンとしてドワーフが初登場,その雌蜘蛛の大切な子供達の卵をいつの間にか奪い取っています.そして「この卵を返して欲しければ,その人間の男の子を放してやるんだな」と交渉をかけます.

    「美味い,美味い」
    ドワーフは皮袋を探り,軟らかく半透明の卵を一つ取り出すと,口を開け,その巨大蜘蛛の卵をとげのように鋭い歯で噛んだ.濁黄色の液体が髭をつたうように流れ出し,ドワーフはそれをズルズルとすすった.
    「やめて―――!!」



    蜘蛛は汚い言葉を並べつつも,交渉に応じようとします.その時・・・

    痛ましく身を劈くような叫び声が森の静寂を切り裂き,アネとラーニチカは凍りついた.
    ドワーフは数回,人間離れした大きなジャンプをして巨大雌蜘蛛の背中に飛び乗ると,その一瞬の間にさやから抜いた斧を振り下ろした.
    瞬く間であった――斧が一,二回光ったと思うと,すぐさま血に塗れてその色は濁った.雌蜘蛛は断末魔の叫びを上げると,地面に崩れ落ちた.ドワーフは既に離れた位置に移動していて,切断した巨大蜘蛛の首を振り回していた.



    なんなんだこの展開は・・・作者は宗旨替えでもしたのでしょうか.
    とりあえず,今後も目が放せません(?)
    問題は,読むのにかなり時間がかかることです・・・

    コメント

    非公開コメント

    当然の事ながら私がこの原作者を知る筈もありませんが、ブルガリアのハリポタと称するからにはかなり名の通った小説家なのでしょうね。それにしても、う~ん、これのどこが「教育的」なのでしょうか。全てを読まなければ謎は深まるばかりです。(笑)

    これはヒドい(笑
    あまりにも・・・。

    振り返って自分が子どもの頃の感覚を思い出してみれば、やっぱりここに登場する蜘蛛さんみたいなのは問答無用で「悪者」、退治して「めでたしめでたし」的な感覚が普通に存在していたような気がします。文化的な背景の違いもあるでしょうけど、子供にとって、いつ頃からこういう考え方って芽生えるのでしょうね・・・?

    こういったシーンは過去の2作にはなかったので驚きました.
    確かに子供の頃,アニメや紙芝居で”悪役キャラ”がコソコソ逃げるシーンを見て,「なんで倒されないの?」と歯がゆい気持ちになった記憶が私にもあります.
    #日本ではしかし,意外と多くの子供達が次第に「アン○ンマン」より「ばい○んマン」を応援するようになるようです(笑)
    悪が倒される展開はわかりやすいとは思いますが,表現には気をつけたほうが良いかも知れません.特に童話作家は.

    今後も読み進めていこうと思います.作者が壊れていたらそれはそれで面白いですが.

    xpucmo

    ブルガリアの言語や音楽(特にポップフォーク)を愛するあまり、現地のセミナーまで受けに行った変人。HNを現地で頂いたブルガリア名xpucmo = フリスト に統一しました。